「ゆるす」ということ
昔、「ゆるす」ということ という本を書店で見つけて立ち読みしたことがある。立ち読みだから内容はサラッとしかわからないし、もうよく覚えていないのだけれど...その時に「深いなぁ〜」と思った事は覚えている。
この「ゆるす」という言葉を今の私の感覚で捉えると...「ゆるす」の背景には何かしらの制限や決め事が隠れていて「こうじゃなきゃいけない」「こうするべき」という観念があるということ。これは自分に対してでも他人に対してでも同じなのだけれど、そういった制限の多い人ほど人間関係が複雑になりやすいのかもしれない。なのでそこを「ゆるす」事ができると生きやすくなるよ。ということを言っているのかなぁ〜と思う。
その頃は私も制限がいっぱいあったから「なるほど〜」と思って「ゆるす」事を意識し始めたりしていた。一番は子供達の事。主婦にとっては一番の悩みであり心配である。子供が生まれてから何年も毎日、気にかけてきたのだから、何が起きても「ゆるす」を実践することでいきなり手放せるわけがないわけで...(笑)それは母親にとって苦しすぎる。
そして、時には怒ってしまう自分さえも「ゆるす」事ができたなら本当に楽だろう。
ゆるして、手放すために必要になってくるのが、女性にはたぶん苦手であろう「決める(選択する)」ということ。感覚・感情で生きる女性にとっては苦手なことなのだと思うけれど...男性的な思考・理性で手放すラインを決めること。頭の中だけでなく書き出すといい、「ここまではOK」というラインを明確にすること。そうすれば、そのラインまでは安心して手放せる(見守れる)ことになるからそれだけで楽になるはず。
そして自分に対しても常にラインを決めるクセをつけると楽。家事だって毎日やることがいっぱいで、子供達の相手で疲れちゃってできない〜なんていう時...「ここまではやろう。あとは明日」とか「今日はやらない」でもいい。とにかく決める事。決めてその通りにできなかったとしてもそれはそれでいい。とにかく「決める」が大事なのだから。「決める」事ができた自分を褒めてあげよう。
この「決める」というのをクセにすると行動が早くなって時間に余裕ができる。そして心にも余裕ができるという好循環になる。
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